子供の体調が悪くなった時、小さいときはシロップや粉薬を飲ませるのに苦労していましたね~
懐かしいですが、ヨーグルトにませたりチョコシロップに混ぜたり、どれが良いのか色々さがしてました。
それが子供の成長とともに、お医者さんから処方される薬も変わり、市販薬を飲むようになったりと、錠剤を飲まなければならない機会が増えてきますよね。
なんですが!
最初から上手に飲める子供ってあんまりいないですよね?
お薬自体を嫌がる子も多いですが、今まで薬を飲むことに問題なかった子でも、錠剤でうまくいかなくてお薬を嫌いになってしまうことだってあります。
うちの息子も一時期そんな感じでした^^;
お薬を飲ませたい親と、絶対に飲まないと頑なになる子供との攻防はよく聞く話ですよね(笑)
ということで今回は、錠剤の飲めない子供の飲めない理由や飲ませるコツを一緒に学んでいきましょう♪
子供が錠剤を飲めない理由
大人でも大きい錠剤は飲めないという人は結構いるので、お子さんが飲めないのも無理はありません。
では、どうしてうまく飲むことができないのでしょうか。
錠剤が飲めない原因の大半は、『異物を飲み込む』という意識からくる恐怖感で緊張状態になってしまうからなんです。
考えてみると、私たちは普段食べ物を『口に含む』 ⇒ 『咀嚼する(嚙む)』 ⇒ 『飲み込む』という作業を無意識に行っていますよね。
無意識ではありますが、これが完全に習慣になって『当たり前』の行動になっています。
それが、咀嚼することなく固形物を口にいれたらそのまま『飲み込む』ということをしなくてはいけなくなるんです。
そんな慣れない作業に、どうしても意識がいって緊張してしまう訳なんですよね。
緊張状態になってしまうと、頑張って飲み込もうと水を口に含みすぎて、水だけをたらふく飲んでしまったり、こわばって錠剤がひっかかりうまく飲み込めないという状況になってしまいます。
そうなってしまうと、『錠剤を飲む』という作業自体に、『また同じことになるのでは』という恐怖感が生まれうまくいかない、という悪循環に陥ってしまいます。
そう、そうなってしまったら、子供にとっては『恐怖』以外の何物でもないんです。
錠剤で飲むメリット
色々な種類の薬がある中で、錠剤で飲むメリットとはなんでしょうか。
なんでわざわざ嫌がる錠剤にしなければならないのか、それには理由があるんです。
- シロップや粉薬に比べるとコンパクトに出来る
- 容量が分かりやすい
- 苦い味やにおいを感じさせない
- 徐々に溶けていくことで高い効果を得られる場合がある
- 副作用を軽減できる
慣れてくると、コンパクトでにおいもしないから、私のように『錠剤の方が飲みやすい』という場合も出てきますよね。
粉薬だとにおいや苦みがあるので、私でさえ嫌な感じがするので、子供にとっても決して『美味しいもの』とは思ってもらえないですよね(笑)
また、固形なので段階的に溶けることで効果を発揮したり、副作用を軽減するという狙いもあります。
汎用性が高く、長時間効くタイプや作用してほしいところで作用するようにお薬が開発されていたりと、水無しで飲める市販薬さえあります。
このように、慣れてくれさえすれば錠剤の方にも大きなメリットが見えてきます。
錠剤の方がいいから、大きくなったら変わっていくものなので、あとはどうやって飲ませるかですよね (= ̄∇ ̄=) ニヤリ
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子供に錠剤を飲ませるコツ
親が『飲ませなきゃ』と意気込んでしまうと、子供にも伝わり緊張してしまいます。
こちらの、『粉薬の飲ませ方』の記事でもご紹介しましたが、飲ませる親の方は、失敗しても仕方ないぐらいのスタンスでいた方が良いですよ。
まずは子供が持っている、お薬に対しての警戒心や恐怖心を和らげる必要があります。
事前にお薬を飲む理由をきちんと説明し、親主導ではなく子供に飲むタイミングを決めてもらってください。
また、親御さんが『飲んで見せる』と安心するでしょう。
ただし、実際のお薬を飲んでしまうと問題があるので、ラムネやビタミン剤等を使ってくださいね(笑)
『これは飲み込めるもので、全然大丈夫だよー』という事を教えてあげると、必要以上に警戒しなくなります^^
そして、子供の警戒心を解いてあげたら、『錠剤が喉をなめらかに通る』工夫が必要となってきます。
薬を飲む手順としては、
- 喉の通りをよくするため、少量の水を先に飲む
- 錠剤をできるだけ舌の奥の方に載せる
- 上を向いてあごを上げ、多めの水で飲み込む
になります。
最初から水だけで飲ませて失敗してしまうと、次から嫌がる可能性が高いので最初は
- 薬服用の専用のゼリーを使う
- ヨーグルトやプリンと一緒に飲み込む
- オブラートで包んで飲み込む
- ヨーグルトやプリンと一緒に飲み込む
- 一口大に切ったバナナに埋め込んで飲む
といった方法を試してみてください!
薬を飲むことに抵抗がなくなってくれば、自然と水だけでも飲めるようになってきますよ^^
もし機会があれば、ラムネ等でお薬を飲む練習をするのも1つの手です。
少なくとも、『かまずに飲み込む』事への慣れを作ってあげるんです。
お菓子ということで抵抗が少なくなりますし、親も飲んで見せて、何度も試してみることができますよね。
ラムネやタブレットでしたら色々なサイズがあるかと思いますので、小粒のものから初めて段階的に大きくしていって見ましょう♪
もちろん、ラムネで練習する場合だったとしても、事前に水を含んで喉や舌を潤しておくと飲みやすくなります。
錠剤を飲ませるときの注意点
最後に、錠剤を飲むときの注意点をお伝えいたします。
お子さんが錠剤を飲んでくれないときやってませんでしたか・・??
錠剤を砕かない
メリットのところでもお伝えしましたが、錠剤は溶けにくい分、作用してほしいところで作用するよう設計されています。
ですので、錠剤によっては砕くことによって本来の薬の成分が有効に効かなくなったり、溶けだした成分によって食道が刺激され炎症を起こす可能性もあります。
また、錠剤を砕いてしまうと、尖った部分で食道や胃を傷づけてしまう場合もあるため、勝手な判断で錠剤を砕くのは絶対にやめてくださいね。
錠剤が大きくてどうしても飲めそうにないという場合は、医師や薬剤師に相談してください。
同じ効果の小さめのお薬や、粉薬等に変えてくれるなどきちんと対応してくれますよ。
最後に
お子さんのためを思ってのことですが、無理に飲ませず、飲みやすいように工夫したり、練習して安心感と自信を持たせてあげることが大切なんですね。
もし砕いたり割ったりしても大丈夫なお薬の場合は、『ピルカッター』という、錠剤をカットする専用の道具も市販されていますので探してみてください。
お子さんがどうしても錠剤を飲むのは難しいという場合は、医師や薬剤師に相談してお薬を変えて貰った方が良いかもしれません。