普段政治には全く興味がないので、政治のことに頭を回すことはほとんどないんですが、あるきっかけからふと選挙について考えてみました。
珍しく真面目なことに頭使ってます(笑)
以前は『選挙公約』という言葉を使って選挙が行われていましたよね?
それすら知らない世代も出てきているかもしれませんが。
それがいつしか『マニフェストはうんちゃらかんちゃら・・・』って、横文字に代わって定着しちゃいました。
横文字が大好きな日本人らしいですね(爆)
では、漢字の『選挙公約』とカタカナの『マニフェスト』って同じ意味なんでしょうか?
意外と意味を知らずに使っている人も多い気がします。
ということで、ここでは選挙公約とマニフェストの違いについて解説していきたいと思いますv( ̄ー ̄)v
選挙公約とは?
まず、これまで使われてきた『選挙公約』から説明しますね。
従来使っていた『選挙公約』って、考えてみると結構緩かったんですよね。
元々選挙を行う際『誰にしようかな~』と、判断をするための材料ではありましたが、実は内容はかなり抽象的な印象がありませんでしたか?
『少子化対策頑張ります!』的な感じで、当選後実施する内容を有権者に約束しますという内容です。
が、見ても分かるように『で?』ってことが多かったのかな、と思います。
具体的なスケジュールや予算、予算の原資などはなく、方向性を示しているだけのことが多いので、どちらかというと抽象的で努力目標の事柄と受け取られていました。
もちろんそれが出来ても出来なくても、進められても進めていなくても罰則などはなく、嘘つきでも構わないわけです。
風呂敷を広げたもん勝ち、って感じですね(笑)
選挙公約とマニフェストの違いは?
では、選挙公約とマニフェストの違いについて説明します。
大きな意味では選挙公約≒マニフェストです。
が、もう少し細かく説明していきますね。
マニフェストの起源
マニフェストの期限はイタリア語Manifestoの『声明文』『宣言文』と言われてます。
これを選挙で用いたのがイギリスで、1800年代初頭の頃。
かなり前から選挙で使っていたんですね。
日本はその頃幕末、まだちょんまげの時代ですよ(笑)
それが日本でも使われるようになったのは2003年の衆議院議員総選挙、小泉政権時です。
このころはマスコミも『マニフェスト解散』などと掻き立てて、一気にマニフェストという言葉が広がったかと思えば、その年の流行語大賞にまでなってしまいました。
ただ、記憶にある方もいると思いますが、民主党に政権が移行してから、マニフェストの達成率は3割程度で、結局口ばっかだね、という印象になった気がします。
ん?と思ったかもしれませんね。
そう、日本で使われ、流行ったのは野党がポイントだと思っています。
マニフェストとは
世界では結構前から、日本では21世紀に入ってから使われているマニフェストという言葉。
日本語では『政権公約』と訳されています。
そう、選挙公約ではなく政権公約。
『政権を取ったら○○しますよ。』
と言うことを印象付けて伝えるために使われた言葉なので、野党が国民に夢をみさせるためのツールだった気がします。
それまでの野党の役割としては、政権政党(自民党)に対してチェック、軌道修正する機能だったように思えます。
それがいつしか政権交代を目標に動き出したので、『我々が政権政党になったら!・・・』と言うようになったのだと考えています。
結果、小泉政権が終わった後自民党は敗北し、民主党へ政権が移ることになったので、自民党政権への不満は大きかったんでしょうね。
『一度他の政権で試してみたい!』という方向へ風は吹いていました。
選挙公約とマニフェストの違い
まとめると、選挙公約はそもそも『こんな感じにしたいです』と言う抽象的な方向性を示すもので、努力目標に近い理想を語ったもの。
投票するために選ぶ何となくの指標と言った感じです。
対してマニフェストは、本来『政権公約』という意味なので、政権を取ったらこうしますという内容です。
そのためより具体的に、いついつまでに予算はこれくらいでやります、予算の原資はこうします、などとより具体的に示されているので、投票の指標にはより明確なものになっています。
ただ、どちらにしても私たち投票するものとの間で契約があるわけではありません。
だから『選挙公約』にしても『マニフェスト』にしても、どちらも出来なくても罰則などないわけで、結局理想を掲げるだけでもまかり通ってしまうのが現状です。
もちろん明らかに出来もしないことを言ってしまえば、信頼されず当選できませんけどね。
まとめ
選挙公約もマニフェストも、意味は近いんですがニュアンスは若干違いますよね。
それに、使われ方も野党のもくろみの変化から異なる用途で使われているようです。
政治の専門家ではないので、違っていたらすみませんです。
ご指摘があるかもしれませんがお手柔らかに~