毎年と言っていいほど流行するプール熱ですが、その分油断していませんか?
冬のインフルエンザは流行し出すと気を付けますが、夏風邪のプール熱は意外とケアが薄い気がします。
風邪に対して気を抜きがちな夏風邪のプール熱ですが、かかると結構大変なんですよね。
我が家もそうですが、特に共働きをしていると、保育園や小学校を休まなければならなくなってしまうと結構大変です^^;
今回はその意外と大変な、プール熱の症状や保育園や小学校の出席停止期間などについてお伝えしたいと思います。
プール熱(咽頭結膜熱)とは?
咽頭結膜熱・・・というよりプール熱という方が聞き慣れていますね。
プールでうつることがあるのでこう呼ばれることが多いですが、プール以外でも当然感染します。
早くは6月頃から流行出して、ピークは7月8月のまさに夏真っ盛りの時期です。
9月10月頃までは流行が続きますが、原因のアデノウイルスは1年中活動しているので、夏だけにかかるとは限らない病気です Σ(=゜ω゜=;) マジ!?
厚生労働省の統計では6割以上が5歳以下の乳幼児ということなので、やはり子どもがかかりやすい病気と言えますね。
子どもがかかると、親は間違いなく焦る病気なんですが、まずその症状からお伝えします・・・
プール熱の症状
プール熱の症状は主に次の3つです。
- 急な発熱で39度~40度の高熱が4~5日続く
- のどが痛くなり赤くなっている
- 結膜炎により目の充血、痛みやかゆみ、目やに、まぶしくなる、涙が止まらなくなる
まず高熱がいきなり出るので親としては焦らずにいらせません・・・
のども痛くなるので、食べ物も食べなくなり、ひどいと水分もごっくんするときに痛いので飲みたがらなくなってしまいます。
その上、ひどい場合は腹痛や下痢などお腹にもきてしまうことがあるので、見ているだけで辛いです・・・
これが4~5日続くのでお子さんはかなりの体力を奪われてしまい、うちの息子の場合は1.5キロもやせてしまったことがあります。
年長か1年生のころだったと思うので、子どもの体重から見て1.5キロは相当なものです。
インフルエンザなどと同じように、流行があってかかりやすい、良くある病気と侮りがちですが、結構大変な病気なんだと認識したほうが良いと個人的には思います。
プール熱の潜伏期間
原因となっているアデノウイルスは約50種類もあるんです。
その中の3分の1は病気を引き起こすことはないと言われていて、発症しやすい型はそれほど多いわけではありません。
ただ、少なくとも複数の種類があるため、ウイルスによって潜伏期間も違ってきますが、おおよそ5日~7日です。
発症前の潜伏期間でも感染するため、周囲で流行始めたら予防のためのマスクと手洗いうがいは必須ですね。
保育園や小学校で流行始めたら、うつったしまった園児・生徒いても発症前ならわかりませんからね。
知らぬ間にうつされてしまう可能性もありますので、十分気を付けて下さい!
プール熱の出席停止期間は?
プール熱の感染はプールだけでないんです。
普通にくしゃみなどによる飛沫感染もしますし、感染者が触ったタオルなどからの接触感染もします。
潜伏期間も感染するし、飛沫感染・接触感染もするし、感染力はかなり高いと思ってください。
そのためプール熱(咽頭結膜熱)は、インフルエンザや水ぼうそうなどと同じ、文部科学省が指定する学校伝染病第2種に指定されています。
この指定伝染病にかかってしまった場合は、保育園・幼稚園・小学校へ連絡して決められた出席停止期間は休まなければいけません。
いつから出席できるかというと、まずかかってしまったら保育園・幼稚園・小学校へすぐに連絡し、『傷病証明書』をもらいます。
プール熱の症状がおさまり、2日経過したのちにかかりつけ医へ登園・登校許可日を記入してもらえばOKです。
ただ、登園・登校が出来るようになったからと言って、もう感染させないかというとそうではありません ( ̄◇ ̄;)エッ
感染から発症までが最も2次感染してしまいますが、症状がおさまった後2週間程度は目や喉から、1カ月程度は便からウイルスは排出されます。
オムツをしているお子さんであれば、それも気を付けなければなりませんね。
プールも登園・登校出来るからといって入ってしまうと、感染は拡大してしまいます。
かわいそうですが、プールもしばらくお休みさせてくださいね。
大人へもうつるか?
神奈川県衛生研究所によれば、感染者の8%が21歳以上の大人と言われています。
大人でも十分感染する病気といえます。
症状は子供と同じですが、大人の高熱はご存じのとおりダメージは子供より大きいですよね^^;
ママやパパがお子さんの看病をする際、マスクや手洗いうがいなど十分な予防を行うことが重要です。
が、万が一感染してしまったら会社へ行っても良いのかというと、出来ればお休みしたほうが良いですよね。
インフルエンザと一緒ですから。
会社も勿論ですが、通勤電車でも周囲へ感染させてしまう可能性がありますから、通院以外の外出は控えるようにしましょう!
ただ、大人の場合は子供のように規定はないので、行こうと思えば会社へ出勤出来てしまいます。
どうしても行かなければならない場合は、マスクをして周囲へうつさないように極力注意するようにしてくださいね。
ただ、職場の方からは冷たい視線が飛んでくることを覚悟してください・・・
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プール熱の治療と対処法
最後に、プール熱(咽頭結膜熱)の治療と対処法などについてお伝えします。
プール熱に感染したら
6月頃から流行出すので、保育園や幼稚園、小学校などで感染者が出たらマスクの着用や手洗いなど、予防をしっかりしてください。
それでも子供が感染してしまったら、すぐさま保育園や幼稚園、小学校へ連絡してください。
感染拡大を防ぐためにも、感染したらすぐに学校等へ連絡し、一時的にプールの閉鎖をしなければなりません。
もちろん『傷病証明書』ももらいます。
プール熱はインフルエンザなどと同じく、文部科学省が指定する学校伝染病第2種に指定されているので、お休みしても欠席扱いにはなりません。
無欠席で皆勤賞を狙っているお子さんが『休みたくない!』と言い出したら、お休み扱いにならないことを説明してあげて下さい(笑)
プール熱の治療法
プール熱の原因となるアデノウイルスには、残念ながら治療薬が有りません。
もちろん予防接種もないです。
しかも、ウイルスの種類が複数あるので、免疫も出来にくいから一度かかっても、またかかってしまう可能性も十分あります。
インフルエンザのA型とB型両方かかってコンプリートしてしまうのと一緒ですね^^;
薬で治せないため対処療法しかないので、感染してしまったら、とにかく身体を休めることです。
横になって体力を使わないようにして、回復するのを待ちます。
高熱が続きますが、どうしようもないので見守ってあげるしかありません。
夜熱で寝つけないなどの場合は、適宜解熱剤を飲ませてあげ、しっかり睡眠をとれるようにしてあげて下さい。
解熱剤はむやみに与えるものではありませんし、自分の体力で何とか乗り切った方が良いとは思います。
でも、高熱で苦しくて夜も寝つけないようであれば、一旦熱を下げてあげて寝かせてあげるべきでは。
体力を回復させてあげることも必要なんだと個人的には思います。
プール熱発症後の食事やお風呂
食事は喉が痛いので思うように食べられませんし、食べること自体体力を使うことです。
のど越しが良く、消化の良いうどんやおかゆ程度にしておきましょう。
それでものどの痛みで食欲が出ない場合は、プリンやポタージュスープなどをあげて下さい。
特に注意が必要なのは水分補給です。
高熱が続き汗をかいたり、場合によっては下痢の症状も出るので、脱水症状になる可能性もあります。
お水やポカリスウェットなどのスポーツドリンクは、最低限飲ませてあげて下さい。
我が家は高熱時は息子でも妻でも、毎回ポカリスウェットにお世話になっています(笑)
お風呂は高熱で元気がないのでなければOKです。
もちろん、手洗いやタオルを共有しないなど、2次感染しないように注意してください。
まとめ
プール熱について詳しくなると、意外と大変な病気だということが分かりますよね。
子どもの風邪は、水分をちゃんととるよう大人がちゃんと見ていないと、脱水症状も起こしかねません。
栄養もしっかり取らないと症状も良くなりませんから、場合によっては病院で点滴で栄養や水分を取るようになってしまいます。
子どもの点滴って、見ていて本当に可愛そうになります。
インフルエンザの予防接種など、注射だけでも泣きわめくのに、点滴って子供にとっては恐怖以外に何物でもないですからね。
そうならないように、しっかり予防しつつ、かかってしまったら体力を落とさないようしっかり見てあげて下さいね。