金魚すくいでとった金魚、どうしましょう?
お子さんが駄々をこねて飼うことになるって、世の中的にスゴイ多い気がします(笑)
急に飼うことになった金魚のお世話をどうすればいいのかお話ししたいと思いますが、今回は金魚と塩のお話です。
金魚すくいでとってきた金魚は、いきなり水槽で飼うのではなくメンテナンスが必要だということを以前ご説明していました。
そのメンテナンスでは、一般的に塩も使います。
≫ ≫ ≫ 金魚すくいの金魚の飼い方!当日どうすれば長生きさせられる?
それに、飼育しているうちに、弱ったり病気になってしまう場合もありますが、こういうケースでも塩を入れると良いって聞きますよね?
我が家でも、何年も金魚を飼っていますが、やっぱり何度も病気になったりしたことがあり、その時は薬と合わせて塩も使いました。
『金魚って淡水魚なのに、なんで塩・・・?』って、思ってスルーしていたかもしれませんね(笑)
今回は、その金魚の塩水浴のやり方と病気や弱った金魚に本当にいいのかということについて、解説していきたいと思います v( ̄ー ̄)v
金魚の塩水浴と浸透圧の関係
病気や弱った金魚に良いと言われている塩水浴ですが、なぜ淡水魚に塩なんでしょう?
それは『浸透圧』に関係しているんです (´・ω・`)?
浸透圧ってなんじゃらホイということですよね。
浸透圧とは、例えば水分を通す膜をを挟んで、濃度が違う塩などの液体があった場合、濃度を同じにしようとして水分だけが移っていくことを言います。
ナメクジに塩をかけると、塩の濃度を下げようとして、ナメクジから水分がどんどん出ていってしまい、ナメクジがしぼんでいくのもこの浸透圧が原因なんです。
金魚の場合で言うと、金魚自体も塩分 = ミネラルをもっていますが、その濃度は0.5%~0.6%と言われています。
水槽の水の塩分濃度が、金魚の体内の塩分濃度より低ければ、金魚へ水分が入ってきます。
水槽の水の塩分濃度が、金魚の体内の塩分濃度より高ければ、金魚から水分が出て行ってしまいます。
これを考えると、水槽の水を0.5%~0.6%にしておくと、水分の移動はなく金魚の負担が少なく快適であると言われているんですね。
では、金魚の水槽に塩を入れて塩水浴をさせてあげると、どんな効果があるのか解説していきます!
金魚の塩水浴の効果
塩水浴を行うことで、金魚にどんな効果が期待できるのかいくつか説明していきます。
まずはこちらをご覧ください^^
体力の回復
先ほど説明した通り、塩分濃度を調整してあげることで、金魚を楽にしてあげることだと言われています。
ペットショップや、金魚屋さんも昔から行っていることですね。
ただ、元々金魚は塩分濃度の低い淡水に住んでいますし、水分量の調整など行っていないとも言われています。
ミネラルは私たちと同じように金魚にも必要で、普段から自分でミネラルのバランスを保つようにしているんです。
ミネラルが足りない状態の金魚へ、補給してあげるという治療法があり、これと話が混じっているのではと言っている方も一方では多くいます。
なので、色々調べましたが真偽のほどはどちらは判断できないのですが、浸透圧の調整によって体力を回復させるという方法は昔から行われています。
そういった意味でも、一定の効果はあるのでは?と個人的には思っています。
殺菌効果
塩は元々殺菌の効果があるものなので、塩分に弱い寄生虫や細菌などに効果が期待できますね^^
塩水浴をすることで、効果が期待できる病気をいくつか簡単に例を挙げていきます。
白点病・白雲病・エラ病・転覆病
もちろん、塩水浴だけですべての病気が、完全に治るとは言い切れるものではありません。
でも、初期段階での対処法としては効果的ですし、回復への助けになることは期待できます^^
金魚の傷や粘膜を回復させる
塩は新陳代謝を高める効果があるので、傷などの回復を促進することが期待できます。
金魚が喧嘩してつつかれた傷や、粘膜の再生などを助ける効果があるので、回復すれば寄生虫や細菌からも防御よくも上がりますよね。
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塩水浴の注意点
色々な効果が期待できそうだとわかりましたが、もちろん注意しなければならないことがあります。
塩水浴を行う前に気を付けておきたいことがこれらになります。
塩の入れすぎ注意!
まず気を付けなければならないことは塩の入れ過ぎです。
入れ過ぎると、金魚の身体から水分が出て行ってしまうので、余計に負担がかかってしまいます。
意味ないですね(笑)
逆に薄すぎると、今まで通り金魚へ水分が入ってきて、尿などで体外に出すことになります。
負担になるわけではありませんが、全く意味ないので、塩の量はちゃんと計算するようにしてください^^
塩がダメな金魚や病気には使わない
実は塩水浴はすべての金魚に有効というわけではありません ( ̄◇ ̄;)マジ
個体によって逆にダメージを与えかねない場合があるので、注意が必要です。
小さい金魚や太っちょ金魚の場合、塩水浴をしているとさらに動きが悪くなったりしていることがあります。
この場合は逆効果の可能性があるので、すぐに中止することも必要です。
色々調べたり、ホームセンターのペットコーナーで聞いてみても、真偽のほどはまだわかっていないのですが、松かさ病などの病気には向いていないようです。
寄生虫系の病気には有効でしたが、松かさ病は聞くという説(体験)と逆にダメ(死なせてしまった)という説両方あります。
松かさ病はそもそも重病なので、もはや塩水浴が関係しているかも不明ですが、両方説があるのであれば薬により治療だけを行った方がイイと個人的には思います。
餌はあげない
餌を食べると金魚には負担がかかりますし、別飼育で塩水浴しているのであればバクテリアがいません。
バクテリアがいないと水が汚れやすくなります。
1週間~2週間くらい餌を食べなくても金魚が餓死することはないので、無理にあげる必要はないはずです。
ただ、体力的に心配であれば、2.3粒程度をあげるくらいにしておきましょう。
そのあと、ろ過も出来ない状態ですから、水はこまめに全部取り替えて水質を保つようにする必要があります。
塩の量と塩水浴のやり方
では、早速塩水浴を行っていきたいと思いますので、やり方を説明していきます^^
塩の種類
余分なものが混じっていない岩塩が一番いいと言われていますが、とにかくてんか物の少ないものを選びましょう。
岩塩は塊になっているので、そのまま入れても徐々に溶けていく分、金魚の負担が少なく楽に使えます。
例えばこれはよく金魚のメンテナンスに使われています。
塩の量
塩の量は金魚の体内濃度と同じ0.5~0.6%になります。
わかりやすく言うと、1リットルに対して塩5グラムです。
60センチ水槽ならおよそ60リットル、45センチ水槽なら40リットルくらいですよね?
ただ、塩が多いと金魚に負担がかかり逆効果になるので、ある程度は正確に水の量を図ってください。
水槽の、横cm × 奥行cm × 水面までの高さcm ÷ 1000 = 水の量(リットル)なので、これ×5グラムの塩を入れます。
60センチ水槽なら、60cm × 30cm × 36cm ÷ 1000 × 5 = 324グラムです。
結構な量になりますね^^;
金魚を移す
金魚を移す作業もなるべく金魚に負担をかけないように行いたいですね。
理想はバケツ2つ用意して、予めカルキを抜き5%の塩水を作っておきます。
水あわせをしながら金魚を入れて、水替えの時は作っておいたもう一方のバケツに移すというのが理想です。
大きいバケツが1つしかない場合は、一旦別の小さい容器に移して塩水を新しく作って入れ替えてください。
まとめ
ちょっと動きが変だな?と思ったり、病気の初期症状が確認できたら、早めに対処すると塩水浴も一定の効果は期待できそうですね。
昔からペットショップや金魚屋さんなど、専門家の方たちも行っていることなので、その辺は安心して行っていいと思います。
ただ、注意すべき点もありますので、塩水浴を行ったことで異常を感じたらすぐに中止して、薬により治療などに替えた方がイイと思います。
我が家でも、気が付いたら病気がかなり感染していたことがあります。
こんな場合は塩水浴もせず、すぐに薬による治療を行い何とか事なきを得たことも。
金魚すくいでとってきた日のメンテナンスや、初期対応などで上手に活用してみてください^^